2/18 Atelier for KIDs-毛糸と枝で作るタペストリ

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2018年2/18(日)Atelier for KIDs@Hanamaru Loungeのキロクです。

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今回の素材テーマも「毛糸×自然物」。

まずはみんなで素材について確認します。「どうやったらできると思う?」の問いかけに、考えたり、笑ったりしながら頭の中はフル回転。

前に出て、意見を言ったり、思いついたアイディアをみんなで共有する時間をもちます。

素材を選ぶ時の子どもたちは、「森のイメージ…」「黒い色はないの?」と、自分との対話の時間が、もう始まっています。

ちゃんとこだわりを形にしたい。「先生、もっと細い枝はないの?」「セロテープはありますか?」そんな質問がよく聞こえる時間です。

制作に没頭し始めると、静かな時間が流れます。

時に自分の中からあふれ出てくるメージを話してくれながら

「いいアイディア思いついたから(ちょっと手伝って)」私:「ハイ」

このタペストリーの作り方は、大人も子どもも関係なくハマる創作レシピです。刺繍や織物などの工芸品にみられる「繰り返し」の動作を続けることで出来上がっていく手仕事の面白さ、そして単純作業によって、自分の技術が向上していくさまを、達成感として感じられるからだと思います。

子どもたちの制作を見ていていつも思うのは、ひとつ新しい技術を会得した後は、「もう一度」と2,3作目を作りたがること。「次はこうしたい」「もっとこうできるかも」「おうちでも作りたい」…よりよくしたいアイディアがわいてくる。人間にもともと備わっている向上心が発動されているのだなと感じます。

素材である木の枝は、もちろん自然からいただいてきたものです。石ころや貝殻、葉っぱや木の枝には、プラスチックでつくられた玩具にはとうてい表現できない造形、色彩が存在します。

ひとつとして同じものがないことが、子どもたちを夢中にさせますし、「自分の創作のためだけの唯一の」素材として扱うことができるのでしょう。

五感を刺激され、木肌を感じながら制作することは、自然が創作した表現物の鑑賞会をしているのと同じことが、子どもたちの内面で起こっているはずなのです。

出来上がった作品は、子どもたちひとりひとりと写真を撮りながら、感じたことを話します。

↑彼の作品は長く伸びていき、仲間ふたりに手伝って持ってもらい、写真におさめることができました。

ひとつ作った後、オリジナルの制作をも、どんどん進めていく子どもたち。(もちろん見せに来てくれます)

出来上がり次第、壁面に作品を飾ります。どこにどう飾りたいか、自分で決めます。

どんどん増えていく作品群。子どもたちは、自分の作品だけでなく、仲間の作品も同じように大切に扱い、尊重する気持ちで眺めます。

「ほら、ここを工夫したんだよ」作品について自ら語ってくれます。

2018年度は開催時間を拡大し、ギャラリートーク(対話型鑑賞会)の時間をさらに豊かに設けていく予定です。

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▽▼作品ギャラリー▽▼

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さあ、最後はおうちの方の登場を待って、コミュニケーションタイムです。▶Rinコラム「主体的なプレゼンテーション

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▽▼保護者の方より▽▼

Q.これまでのAtelier for KIDsを通して感じられたこと/エピソードはありますか?

「参加した後の子どもの表情がとてもすっきりしてのびのびとしていて大好きです。アトリエの自分を自由に表現でき、評価されることなく受け止めてもらえる雰囲気に心も満たされるのだと思います。また親自身も先生のあたたかな対応に癒され優しい気持ちになれます。アトリエ帰りは心なしか兄妹げんかも少なくおだやかに過ごせています。」(2年4年母)

「前回の参加後、また来たいかを聞くと「行きたい!」と即答。理由を聞くと「作ったものをRin先生に見せたいから!」だそうです。え〜私だって家で工作したものを見ているのに!と思いましたが、きっと見せた反応が、Rin先生と親の私では違うのでしょうね。ありのままで認めるって難しいなと思いながら日々子どもと接しています。」(1年母)

「2年目の参加だったこの一年も、すべてのかかわりを通して、親子ともにたくさんのあたたかい心を感じ学ばせていただきました。2年目の作品作りも彼女は楽しんでいました。「今回は何?」と数日前から確認し、今回はこうしよう!と計画を語る姿も見ていて可愛く、楽しかったです。体調を崩しても、アトリエの日を目指して、まるでアスリートのような気合で当日をベストに!と治す姿は、こんな風に思える場所があるって幸せなことだな…とうらやましく思うほどでした。」(2年母)

「何かを作ったり絵を描くことに「苦手だから」と言い、しり込みしていた彼は一学期の粘土の時間、学校では何も作れず、泣いていたそうです。昨日文京区の実験教室でコマを作っていました。「ママ来て」と言うかなと思ったら一度も呼ぶことなく先生にちょっと聞いたり周りを見ながらやっていました。成長を感じました。」(1年母)

「昨日から、この嵐のせいか(喘息もちのため)とても機嫌が悪く昨日はちょっとしたことで大泣きの連続で、今朝もちょっとしたことでイライラ…でした。こんな体調で甘えたいせいもあり「えー行きたくない」の連発でした。(でも本当は行きたいので「休む?」と聞くと「イヤだ!」と)そこで「なんでそう思うの?」と聞いてみたところ、「難しくてできないから…」と。確かに最近、何につけてもネガティブな返事ばかりでその応答にこちらも少し疲れてきてますが…こちらもめげずに「りん先生はいつも好きなように作っていいって話してくれて、ちゃんと見てくれるよね」とか「最初に自分でできないって決めたら、もったいないなー」ということを話しながら教室に入りました。入るといつもの場所のように何事もなかったかのように行く姿が見れて、本人もほっとしたことと思います。無理に参加していることは決してなく、心の荒波と体の荒波とにのまれそうになって出てくる言葉にはすごくとげがありますが、心待ちにしているこの日に気分が乗り切れない…そんな日もあるだろう…と心に寄り添って話せるアートの時間があることは、私たち親子にとってはとってもありがたい空間です。来年度もまた彼のホッとする原点の場にさせてもらえたら…と思っています。」(2年母)

いつもおうちの方が、こんな風に小さなアーティストたちとの日々の出来事をつづってくださることは、本当にありがたいです。載せきれないほど、他にもたくさんいただきました。ありがとうございます。

↑おまけ:片付けが楽しすぎる子どもたち(笑)

▶2018年度の開催予定を配布しはじめています。

前期:4/22,5/20,6/17,7/15(Sun)すべてお茶の水Hnamaru Loungeにて開催します。

ARTのとびら公式サイト

▶3月は3/18Sunに、根津Gallery OkarinaBにて開催します。詳細こちら!…根津クラスの4月以降の開催は未定ですが、SNSにてお知らせ予定です。

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「WORKSHOP for MOM!」プレ最終回!

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2018年2月、「WORKSHOP for MOM!」プレ3回目を開催しました。そのキロクです。

▶第1回目の記録はこちら▶第2回目の記録はこちら

朝、親子たちがやってきます。0〜1歳児の子どもたちも、そこにいるオトナたちに見守られながら、和やかにスタートまでの時間を思い思いに過ごします。

お母さん同士、スタッフとのあたたかな交流のじかんも生まれます。

シェアのじかんがスタート。最終回の今回は、これまでの復習も。

笑いながら、時に真剣に、テーマに沿って語り合い、自分との対話をシェアします。これまでの参加を通して、ふだんママ友とは愚痴だけで終わっていたような出来事も、言葉にして深めていくことができるということに気が付くお母さんたち。この数か月で、みるみる表情が変化していくことを目の当たりにしました。

例えば、夫へのイライラは、本当は愛情と過干渉であったと気づいたことで、思いやりの気もちへと変化する人、「こどもを一個人として尊重するとはどういうことなのだろうか」と考える視点を持つことで、自分の母親やパートナーとの関係も、同じく対等な一個人であるということに気付き、より自分自身のしあわせ度や自信がつく人…。

一歩踏み込んで、自分と向き合う時間を取れることで、世界はこんなにも視点を変えていく。

創作タイムは、はじめての絵の具のレシピ。キッズも参加させたいと声が上がったのでお母さんと一緒に。

筆を持ちかえる、こともはじめての挑戦。

たたいてみよう。

広げてみよう!すごいね。

上手に何かを作ることでも、正解のものを完成させるのでもない、ただ心を動かして、感動し、浄化する時間。

作品をひとつひとつ見ながらのギャラリートーク。

「こんな風にも見えるね。」「まるで〜みたいだね。」オトナがどんなふうに感じているのか、それを日々言葉にするだけで、子どもたちの感受性を育てることになる。それは、絵を描くときに限らない。日常のどんな場面でも、お母さんのこころが動いているときには、ことばにすればいいのです。▶Rinコラム『感じるこころ』2016年8月号

子どもたちの前に立ったときに、いつも私が大切にしていることを、ただそのままお母さんたちにも伝えたい。

そうしたらもっと、ありのままの子どもたちを認めていける世界になるはずだ。

そんな思いでスタートした0-3歳児のママのためのセッション「Workshop for MOM!」のプレ開催が終了しました。

モニターとして忌憚ない意見をくださった参加ママたち(&子どもたち)、本当にありがとうございました。

▶Rinコラム『そのままのあなたを愛していますか』…実は2015年3月号のRinコラムで、WORKSHOP for MOMの構想を発露していたのです…!

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Q:シェア会はいかがでしたか
「3回を通してみなさんと深いお話ができて、とても充実感でいっぱいです。自分自身と向き合うことが少しずつできるようになってきたのは、シェア会のおかげだと思っています。最初の心の「主人(飲んでばかりの)は敵!」みたいな自分を振り返って「トゲトゲしていたな」と笑ってしまうほど冷静に見つめ返すことができるようになりました。みなさんのお話は勉強になることばかりで、シェア会の後はいつもちょっと「いい自分」になれたような錯覚に陥ります(笑)つきものが落ちたみたいな!(笑)子どものことばかりで過ぎていく日々の中で、真剣にお話を聞き、考え、話すことは貴重で、宝物みたいな時間でした!」

「自分もそうですが、各自が「ワークショップに参加した当初と比べて今は…」と成長を実感されていて、聞いている方としても幸せな時間でした。単なるママ友の集まりとの違いは「お母さんの成長」であると実感しました。他のママさんもおっしゃっていましたが、ママ友との集まりでは、個々が話したいことを話して(すっきりはするものの)、成長はない、ということがほとんどなので、貴重な機会であると思いました。」
「自分と母親との関係はどうなのだろうと振り返る機会になった。よくも悪くも母から教わったことが自分の子育てにも影響していると深く根付いているように思う。昔は「母親」は「母親」でしかなかったが出産して母になった時から、母もひとりの人間として見られるようになったことを思い出しました。親子ともども温かくむかえていただき、居心地よくワークできました。ありがとうございました。」

Q:創作Workshopはどうでしたか?

「童心に返り楽しむことができました。2つに折った紙を開く時のワクワク感!キレイにできた時の達成感!「キレイだね」と言ってもらえた時のうれしい気持ち。家で子どもが見つけて「私もやりたい!」と興味津々だったので、さっそくやってみたいと思います。ARTを通して対話したいと思います。」
「絵具を使う!というだけでワクワクした!娘は初めての絵具だったので、どうなるか心配でしたが、想像以上に筆や絵具の触感や、パッパッと垂らす楽しさを感じられているようでした!作品を作る時のワクワク感や、できる時の期待感、見た時の喜び、今思い返して、また幸せな時間だったと、満ち足りた気持ちになりました。できあがった作品をどうやって飾ろうか悩む時間もまた幸せですね。Artは確実に、心を生活を色どってくれますね。ありがとうございました!」


Q:これまでの参加を通して、どんな変化がありましたか
「私は主人も主人で1人の人間で「私の主人」「娘のパパ」だけでなく、外で本当にたくさんの人との関係があり、毎日闘いのような生活をしているということを今まで理解しているようで、できていなかったなと気づきました。余裕がなくて、疲れているパパに対して前よりも優しくなれてケンカも減りました。何年も一緒にいるけれど、お互いを尊重し認め合うということがいかに大切かを学びました。イライラしてしまうことはあるけれど、シェア会の事を思い出して、ふと冷静になれた時、この場に参加させていただいてよかったと心から感謝しました。この状態を維持したいです。」

「自己を客観視する力がついたように思います!家族に優しくできる回数が増えました。」
「自分のワークシートを見返してみると、毎回のようにイライラしてしまう自分とそれを反省し対応しようとしている自分がいることに気づく。ワークシートを通して自己分析でき、意識してイライラを回避できるようになった。(子どもを連れて実家に行く。土日の夕ご飯は手抜きするなど)夫に対して感謝の気持ちが生まれたり、子どもたちの存在のありがたさに改めて気づかされる機会となった。ワークショップを受けた日とその後数日は心穏やかに過ごせました。」

他にもたくさんいただきました。今後の企画に生かしていきます。ありがとうございます。

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大人のためのWORKSHOP講演「一年生になるまでにできること」子育てはART(2016.6)キロクはこちら

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